Ⅰ 生活改善に役立つ大幅賃上げを勝ち取るために

1.2024人事院勧告・報告の内容

  1. 官民較差は2.76% 11,183円
  2. 高卒初任給21,400円、大卒初任給23,800円引き上げ
  3. 一時金0.10月引き上げ(期末手当・勤勉手当ともに0.05月引き上げ) ※再任用0.05月
  4. 若年層に重点を置いて俸給表を引き上げ改定、俸給の最低水準引き上げ等(平均改定率1級11.1%、2級7.6%等 全体平均改定率3.0%)
  5. 寒冷地手当の手当額及び支給地域改定
  6. 地域手当の見直し(地域手当の大くくり化)
  7. 扶養手当の見直し
  8. 通勤手当の支給上限額引き上げ
  9. 管理職手当の平日における支給対象時間帯の拡大
  10. 再任用職員の手当拡大

人事院勧告とは?

労働基本権が制約され、給与など勤務条件の改定に自ら関与できない国家公務員のため、第三者機関の人事院が国会と内閣に必要な見直しを求める制度。

公務員と民間企業の従業員の給与水準を均衡させることを目的に、原則毎年実施します。

事前に、民間の事業所1万数千カ所の給与や諸手当の支給状況を把握。

その上で、役職や勤務地が同じ国家公務員と民間従業員を比べる「ラスパイレス比較」により、勧告の前提となる給与の差の平均を算出します。

2.2023賃金確定交渉のまとめ

2023人勧の内容

 正規職員

  • 初任給及び月例給改善
    • 初任給 大卒11,000円、高卒12,000円の引上げ
    • 月例給 若年層に重点を置いて引上げ(俸給表1級5.2%、2級2.8%等の引上げ)
  • 一時金の改善
    • 直近1年間の民間支給実績と比較し、0.1ヵ月分の引上げ(再任用0.05ヵ月)
    • 民間支給割合4.60月(公務支給月数4.50月)

一時金支給月一覧表

 正規職員再任用職員
支給月期末手当勤勉手当月計期末手当勤勉手当月計
61.2251.0252.250.68750.48751.175
121.2251.0252.250.68750.48751.175
年間計2.452.054.51.3750.9752.35

 会計年度任用職員

  • 月例給 
    • 引き上げ(俸給表1級及び2級を使用)
  • 一時金
    • 引き上げ(正規職員と同様)
  • 実施時期
    • 2023年4月に遡って実施

3.国民春闘のとりくみ

2024国民春闘「2.14地域総行動」

 2月14日、笠岡駅前で執行部と青年部ら11名が参加して2024国民春闘の地域総行動にとりくみました。「労働組合で声を上げれば賃上げできる」「物価高騰から生活を守れ」をテーマに朝7時20分から8時まで早朝宣伝をおこない、ティッシュ付春闘チラシ500枚を通勤・通学中の方に手渡しました。

3•7中央行動への参加

 3月7日に東京・霞ヶ関で「24春闘勝利!3•7中央行動」に笠岡市職労から1名が参加しました。全国から自治労連227人を含む総勢2,000人が集い、省庁への要求・要請行動だけではなく、人的交流もおこなう有意義な取り組みとなりました。